研究課題
基盤研究(C)
低レベル放射性物質を含む水溶液の減容化を目的として,ゼオライトに吸着した核種を脱着する際に生成するEDTA錯体からの金属の分離さらにはEDTAの再生を行う新しい膜分離プイロセスの開発を行った。その結果,化学反応を伴い電気透析法と3層型の対称性荷電膜を用いる電気化学反応を伴う電気透析法を用いることで,EDTAからの金属種の分離ならびにEDTAの再生が良好に進行することが明らかとなった。
化学工学
モノポーラー型あるいはバイポーラ―型のイオン交換膜を用いる電気透析は脱塩プロセスとして良く用いられるものの,極性反転型電気透析を目的とした3層型の対称性荷電膜を開発すると共に実装値で運用した例はなく,学術的にも極めてオリジナリティーが高い。また,同装置により得られた結果は,処理工程数の大幅な減少に寄与できることから,本技術の社会的意義も大きいと考える。