研究課題
基盤研究(C)
次世代発光材料として注目されているペロブスカイトナノ結晶のサイズ制御に関して、有機LED等へのデバイス化に課題となる有機配位子を用いることなく、その精緻なサイズ制御は達成できていない。本申請研究では、結晶成長プロセスの1つであるオストワルド熟成を積極的に用いて、有機配位子を用いなくてもペロブスカイトナノ結晶の精緻なサイズ制御に成功した。
有機ナノ結晶・粒子
ペロブスカイトの結晶化を微小液滴内に閉じ込めることでオストワルド熟成を抑制し、さらに再沈法のプロセスで形成する微小液滴の拡散速度を制御することで、ナノ結晶のサイズ制御を達成した。本達成は、オストワルド熟成によるナノ結晶のサイズ微小化例として学術的意義を有し、作製できるナノ結晶は、表面修飾されていないため、デバイス導入の際には、発光デバイスの高効率化に寄与できる点で社会的意義がある。