研究課題/領域番号 |
18K04857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
山崎 思乃 関西大学, 化学生命工学部, 准教授 (50602182)
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研究分担者 |
片倉 啓雄 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (50263207)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 乳酸菌 / メンブランベシクル / 腸管免疫 / 免疫グロブリンA |
研究成果の概要 |
乳酸菌Latilactobacillus sakeiが産生する膜小胞メンブランベシクル(MV)は粘膜面での感染防御に重要な免疫グロブリン(Ig)Aの産生を増強することから、粘膜アジュバントへの応用を目指して研究を進めた。まず、MVによるパイエル板細胞からのIgA産生増強メカニズムを解析し、MVがToll様受容体2を介して樹状細胞を活性化してB細胞のクラススイッチ組換えや形質細胞への分化を促進することを明らかにした。さらに、乳酸菌の培養時間や温度などの培養因子がMVの産生量のみならずその免疫賦活活性にも影響することを見出し、MVの実用化には「量」と「質」の両者を考慮する必要があることを示した。
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自由記述の分野 |
生物工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの乳酸菌の機能性研究は菌体構成成分や代謝物の作用に着目してきたのに対し、本研究はこれらを「積み荷」として乳酸菌が産生するMVを介した新たな免疫調節機構を明らかにした。また、宿主の腸管に共生する膨大な数の腸内細菌もMVを産生していると考えられ、免疫調節成分を搭載したMVが宿主の腸管免疫系に直接作用するという本研究の知見は、腸内細菌研究に新たな視点をもたらすものである。さらに、乳酸菌のMVを介した腸管免疫系の活性化に関する知見は、MVの粘膜アジュバントとしての応用のみならず、健康の維持増進や感染症予防に向けた機能性食品としての応用にもつながるものであり、社会的な意義も大きいと考える。
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