新たなエネルギーハーベスティング技術の一つに2次元材料であるグラフェンと液体流動界面における発電がある。本研究では異種原子ドーピングによって高出力とメカニズム解明に繋がる表面状態制御を行い、その効果を実証することに成功した。適切なドーピング手法とドーパント濃度条件下においては、窒素ドープグラフェンと水界面における発電が従来に比べ3倍の起電力と1.3倍の出力を示すことが明らかになった。このことは界面近傍に形成される電位勾配が急峻になったことに起因すると結論付けた。また、マイクロチャネルを用いた制御流動条件下における発電によって、起電力がグラフェンと水接触面積と流速に依存することを初めて見出した。
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