• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

混合原子価分子デバイスの開発:電荷揺動を利用した電荷の位置情報の書き換えと伝播

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K04890
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分28030:ナノ材料科学関連
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

田原 圭志朗  兵庫県立大学, 物質理学研究科, 助教 (50622297)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード混合原子価 / 分子デバイス / レドックス活性 / 外部刺激応答性 / 原子価間電荷移動
研究成果の概要

本研究は、2つの電子状態を相互変換できる分子性の混合原子化合物を分子デバイスとして応用するため、外部刺激応答性を付与することを目的とした。外部から混合原子価化合物の近傍に電荷を導入するための合成化学的な探索を行った。特に、フェロセンやトリアリールアミンの二量体に、かさ高いホウ素置換基を共有結合で導入することで、電荷分離や双性イオン化した混合原子価状態を生成することに成功した。基底状態では、ゲストアニオンの負電荷が静電的な引力によって、励起状態では、ホウ素中心アニオンラジカルの生成とともに電子構造が組み換えられることで、二量体中の正電荷の分布が偏ることを明らかにした。

自由記述の分野

金属錯体化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

コンピューティングを省エネルギー化する革新的デバイスとして、量子セルオートマトンが提案されており、分子性の混合原子価化合物が候補として注目されている。混合原子価分子の電荷分布の制御に関する知見とセルオートマトン動作との関連性を明らかにした点で、学術的/社会的意義が大きいと考えられる。当初、分子デバイスは、既存のエレクトロニクスの延長線上の最小デバイスとして考案されていたが、本研究成果は、それだけに留まらず、新しい仕組みのデバイス創成のための基礎学理の確立に貢献すると考えられる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi