1マイクロメートルを超える長い金ナノロッドは、光学素子や細胞プローブへの応用が期待されるナノ材料である。申請者らはこれまでに、界面活性剤のゲル中で金ナノロッドが長く成長することを明らかにしていたが、その成長メカニズムは不明であった。今回、成長メカニズムを明らかにすることで、同様の成長法を銀に応用することができ、従来高温条件での合成が一般的だった銀ナノロッドを、常温常圧の条件で1マイクロメートル以上に成長させることが出来た。この結果は、1マイクロメートルを超える長い銀ナノロッド合成の省エネルギー化に、成功したと言えるものである。
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