光と試料物質の相互作用を利用して、レンズで集光したレーザー光の焦点に試料物質を保持する光ラップとよばれる手法がある。この手法を用いて、ナノ粒子の試料1粒を空気中で非接触に保持する装置を開発した。この試料保持装置とX線回折装置を組み合わせることにより、ナノ粒子1粒の構造とサイズの同時計測を実現した。 これまでナノ粒子の研究は外形や粒径にばらつきがある粒子集団に対して行われてきたため、その物性は全て平均値しか得られなかった。。本研究では、その物性が外形や粒径(結晶子サイズ)に大きく左右されるナノ粒子に対して、ナノ粒子1粒の構造物性と結晶子サイズの関係を明らかにした。
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