本研究で開発した生細胞の表面修飾技術を基盤として、「機能強化細胞」を創出することが可能となる。修飾する人工構造体は、合成高分子に限らず、DNAナノテクノロジーや自己組織化、MOFなどのボトムアップ技術で構築されたナノ構造体や、フォトリソグラフィーや3Dプリント、MEMSといったトップダウン技術で作製した構造体も選択し得る。これまで融合が全く考慮されていなかった研究領域を結び合わせることにより、細胞工学の分野でブレイクスルーを起こすことも期待できる。さらに、遺伝子工学的アプローチでは達成できない機能を付与した「機能強化細胞」を作製し産業的に利用することで、広く社会に貢献できる。
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