生理食塩水を皮膚に接触させて安静時汗成分を採取するという独自手法を基盤に、その免疫センシングデバイス化を実現した。具体的には抗体固定化マイクロ多孔質膜(生理食塩水含有)と電極の一体化チップを作製、皮膚に貼付するだけで汗成分を採取・捕捉でき、その後は2種類の溶液に順次浸漬するだけで安静時汗成分を定量可能な新規センサの基盤技術を確立できた。また、本独自手法により当初想定していたタンパク質やホルモンに加え安静時汗中の多様な成分(代謝物やイオン種等)の定量が可能になり、運動や温室、発汗誘導剤などに依存してきた従来の汗成分採取法では困難であった安静時汗成分の日内変動解析という学術的研究を可能にした。
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