研究課題
基盤研究(C)
本研究は,クロミズム化合物の構造変化に伴う自発的な結晶粉砕によって生成された粒径サイスに起因する磁気的性質の解明を目的に実施した。クロミック磁性体であるCuMoO4に着目し,元素置換による人為的な粒径制御を試みた。その結果,CuMoO4の単結晶試料における自発的な粒径変化に起因する特異な磁気的性質を人為的に元素置換したCuMoO4の粉末試料を用いて再現することに成功した。また,流星ボールミルやゾル-ゲル法による粒径制御も試み,粒径制御のサイス幅の拡大を実現した
磁性,磁気共鳴,機能性材料
CuMoO4が知覚の中の視覚のみを感覚情報とする外部からエネルギーの供給を全く必要としないクリーンなセンサーとしての可能性を秘めた基礎研究から未踏領域である応用研究への礎となる研究成果である。また,この基礎研究の成果を一般社会へ普及させることにより,日々の生活からクリーンエネルギーへ貢献する新しい社会システムへと大きく転換させることが可能であり,さらにグリーンイノベーションやSDGsへの貢献が期待できる。