研究課題
基盤研究(C)
炭素数が20のフラーレン1次元重合体と予想される構造の詳細,生成過程,2次元重合化を試みた.フーリエ変換赤外分光では予想と矛盾しない結果を得ることができた.また走査トンネル分光法による電子状態密度測定においても同様の結果を得た.さらに373 K 程度の加熱で2次元islandが生成し,その電子状態が1次元重合体とは異なったものとなることを確かめた..
表面科学
C20フラーレンは最小の炭素からなる籠構造であるので,これまでも多くの研究の興味の対象となってきたが,その生成は比較的困難であった.今回の一連の研究でこの構造の生成がより確実になった.また将来的に自由なナノ構造の構成に役立つと考えられる2次元重合化にも成功した.