次世代二次電池の負極材料として有力な候補であるリチウム金属の電析反応機構の解明のため、超微小電極上でのリチウム金属電析実験を行った。電析されたリチウム金属の3次元構造解析を行い、リチウムイオン電池に汎用的に使われている電解液中において電析させたリチウムは均一な径を有する柱状の形態を有し、基板である銅表面に至るまで非常に密な構造を有することを確認した。その表面被膜に関しては、cryo-STEM-EELS分析によって、LiFを主成分とした厚さが 20~30nmの皮膜であることを確認した。本研究で積み重ねた測定ノウハウは、リチウム金属の電析形態および表面の被膜分析に有効に活用することが期待できる。
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