集束表面プラズモンを測定プローブに用いて金属表面の光近接場における局所的な有効屈折率を高感度に測定する手法において,環状瞳照明系と共焦点検出系を導入することによって,面内空間分解能がおよそ30%程度向上することを計算によって示し,これを実現する光学系の提案と試作を行い,試作装置による透明微小球観察を行った.さらに,表面プラズモンの伝搬定数測定を行うことで,認知症原因物質の一つとされるアミロイドβタンパク質の凝集特性評価を試みた.その結果,アミロイドβタンパク質凝集体の100ナノメートル程度堆積するまでの過程を定量的に追跡できることを確認し,凝集測定評価における有用性を明らかにした.
|