高均一な半導体量子ドット(QD)が3次元配列した構造であるQD超格子を用いた太陽電池は、70%以上の極めて高いエネルギー変換効率が見込めると予想されている。これまでにエピタキシャル型QDを用いて超格子作製技術の研究が進められているが、ブレークスルーが必要である。本研究で我々は、化学合成したコロイド型PbS QDを溶媒中でテンプレート上に沈降させて長周期のQD超格子を作製する。技術上の課題を解決して良好なコロイド型QD超格子を作製し、実際に有機太陽電池に適用した。その結果、本技術が高いエネルギー変換効率を実現するために有望であることを実証すると共に、今後の研究の方向性を示す成果を得た。
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