本研究の目的は、陽子線照射時に発生する水の微弱光とチェレンコフ光の発光量角度依存性の違いを明らかにし、微弱光とチェレンコフ光を識別することである。CCDカメラを用いて水の発光量角度依存性を測定した。照射した陽子線のエネルギーは、微弱光しか発光しない100 MeVと微弱光とチェレンコフ光の両方を発光する200 MeVを使用した。またモンテカルロシミュレーションによる発光量角度依存性の計算も行った。 実測、計算ともに微弱光はほぼ等方的に発光していた一方、チェレンコフ光は前方に強く発光していることが分かった。よって両発光現象が識別可能であることが示唆された。
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