研究課題
研究の最終年度である令和5年度では、炭化ホウ素に対し、室温にて100appmのヘリウム注入を行うと共に、昨年度ヘリウム注入した炭化ホウ素の追照射を行い、合計で数千appmのヘリウムを注入した。これらの照射試料に対し、真空中にて1600℃×104秒の熱処理を施し、ヘリウムキャビティーの挙動等の評価を試みた。比較材として、開発が進行中の鉄基ハイエントロピー合金に対し、300℃及び500℃にて、照射損傷導入とヘリウム注入を100appm/dpaで行い、微細組織とナノ硬さを評価した。本研究では、福島第一原発の炉内機器における事故時の中性子・高熱曝露履歴及び残存強度を推定する手法を開発することを目的に、炭化ホウ素等に対し、イオン照射で照射損傷を模擬すると同時に種々の熱履歴も付与し、熱履歴と電子顕微鏡組織の変化および炉内機器の残存強度評価に資するナノ硬さの変化との関係性を調べた。これらの研究成果より、微細組織―温度履歴データベースの参照データとして、一部構築に寄与することが出来た。
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Materials Characterization
巻: 211 ページ: 113881~113881
10.1016/j.matchar.2024.113881
Science Talks
巻: 8 ページ: 100278~100278
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