現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究課題の当初の目標では、(1)ダイレクト・アブイニシオ分子動力学法を比較的大きいクラスター反応系へ拡張すること、および、(2)作成したプログラムをテスト計算すること、に関する2つ課題が、2019年度の主目標であったが、課題(1)、および(2)は終了し、すでに、2020年度の目標である反応系への応用が、スタートしている。 特に、(a) 「微視的アンモニアクラスター光反応ダイナミクス」について研究を行い、アメリカ化学会物理化学誌(J. Phys. Chem. A)への公表を行った[H. Tachikawa: Intramolecular Reactions in Ionized Ammonia Clusters: A Direct Ab Initio Molecular Dynamics Study, J. Phys. Chem. A, 124, 1903-1910 (2020).]。 また、 (b) 「微視的溶媒和された放射性セシウムとセメント表面の相互作用の理論解明」の研究が順調に進行し、アメリカ化学会物理化学誌(J. Phys. Chem. C)への公表を行った[H. Tachikawa et al., Local Structures and Electronic States of C-S-H-Sodium-H2O Interface: NMR and DFT Studies, J. Phys. Chem. C, 124, 5672-5680 (2020)]。 以上のことより、「研究の目的」の達成度として「当初の計画以上に進展している」と判断した。
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