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2020 年度 研究成果報告書

ガス吸蔵・磁気相転移の協奏的応答を実現する多孔性磁石の創成

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05055
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分32020:機能物性化学関連
研究機関東北大学

研究代表者

高坂 亘  東北大学, 金属材料研究所, 助教 (70620201)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード多孔性配位高分子 / 多孔性磁石 / 吸着誘起物性変換 / 磁性変換 / 層状磁性体 / 分子磁性体 / MOF / 金属有機複合骨格
研究成果の概要

本研究で目的としていた「多孔性配位高分子磁石化合物群の創製」および「ガス吸脱着による巨大磁化応答の可逆制御」を実現した.本研究を通じ,様々な機構による多孔性層状磁石の吸着・磁気応答性が明らかとなった.最も大きな成果の一つ,「酸素の電子スピン」を用いた磁石のON/OFF制御に加えて,身の回りにありふれたガスの一つである二酸化炭素もまた,磁石のON/OFF制御に使えるという事実は,予測していなかった驚きの結果だと言える.また,雰囲気制御下における単結晶構造解析測定法の確立や,得られた結晶構造を基にした量子化学計算との連携など,今後の相転移現象の研究における有用な技術や知見の蓄積も出来た.

自由記述の分野

固体物性化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究にて創製に取り組んだ材料「多孔性磁石」は,従来からよく知られた電場・磁場・光・圧力などの物理的な刺激とは異なり,「分子吸脱着」という化学的な刺激により駆動する材料である.従って,化学物質の性質を磁化という物理量に換える,「化学―物理変換」を可能にする材料と言い換えることもできる.酸素や二酸化炭素は極めてありふれた分子であるが,本研究の成果は,小分子を受け入れる側の材料のチューニングにより,様々な小分子の出し入れによる物性制御が可能であることを示唆しており,基礎・応用の両面から意義深いと考えられる.今後は「化学―物理変換」の考えのもと,多成分認識などへと展開する予定である.

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公開日: 2022-01-27  

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