イナミドに対しルイス酸触媒を作用させることによる連続環化反応を用いた含窒素複素環合成を検討した。エナミド-イナミドと様々な外部求核剤を用いた連続環化反応により、スピロインドリン骨格の立体選択的合成を達成した。また、イナミド末端の電子状態を若干調整することにより、環化様式の異なった反応が進行し、ほぼ同一の基質から多置換キノリンを与えることも見出すことができた。 このように同様の基質から異なった環化反応が進行し、多置換スピロインドリン誘導体ならびに多環性キノリンを効率的に合成できた。このようにエナミド-イナミド基質を用いた多成分連続反応によるダイバージェントな含窒素複素環構築を達成した。
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