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2021 年度 研究成果報告書

不斉Pictet-Spengler反応の開発とd―ツボクラリンの全合成研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05104
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分33020:有機合成化学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

上西 潤一  大阪大学, 薬学研究科, 招へい教授 (50167285)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードTetrahydroisoquinoline / Arylation of imine / Pictet-Spengler reaction / Promotor free reaction / Neutral conditions
研究成果の概要

天然アルカロイド化合物dーツボクラリン類の合成のために、その基本環骨格であるテトラヒドロイソキノリン合成をPictet-Spengler 反応を用いて検討した。この研究過程でβーフェネチルアミンとアルデヒドをプロトン性溶媒中室温で混ぜるだけで目的の骨格が構築される条件を見出した。有機化学の教科書の記載にはPictet-Spengler反応はイミニウムイオンを介して求電子的な芳香族置換反応が起こすために酸などのプロモーターが必須とされていた。本研究では芳香環部位に電子豊富なフェノール類を用いることで、極めて温和な中性条件下にイミンと反応しテトラヒドロイソキノリン環が構築出来ることを見出した。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

教科書にも掲載されている1911年に見出され110年が経過したPictet-Spengler反応における条件の常識が、成果の概要で記載した通り芳香環部位に電子豊富なフェノール類を用いることで覆った。実際に、極めて温和な中性条件下にイミンと芳香環が炭素-炭素結合反応を起こしテトラヒドロイソキノリン骨格が形成されることを見出すことができた。この成果におけるPictet-Spengler反応の重要性は、脳内の活性アミンであるドーパミンの生理条件下でのアルデヒドとの反応性に新しく大きな知見をもたらすものと考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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