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2020 年度 研究成果報告書

酸性度をもたない飽和炭素-水素結合を起点とするアルキル化反応

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分33020:有機合成化学関連
研究機関山口大学

研究代表者

上條 真  山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (00359548)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードC-H官能基化 / ヘテロ芳香環導入 / アルキル化 / 光反応
研究成果の概要

医薬品や機能性材料の部分構造として汎用されるベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイミダゾールといったヘテロ芳香族化合物を、環状エーテル、含窒素環やテトラヒドロチオフェンに1工程で導入できる合成化学的手法を開発した。飽和複素環に含まれる酸素や窒素、硫黄が結合している炭素上へ、ベンゾアゾールユニットを選択的に導入することができる。
光励起ケトンによる化学選択的な飽和複素環からの水素引き抜き反応[C(sp3)-H結合のラジカル切断]、炭素ラジカル種の生成、2-スルホニルベンゾアゾールに対する炭素ラジカルの付加、スルホニルラジカルの脱離を経て、アルキル化されたベンゾアゾールを生成物として与える。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来法では、近傍に電子求引性官能基が置換し、酸性度の高まったC(sp3)-H結合が、分子変換における反応点として注目されてきた。しかし、分子骨格を構成する炭素鎖上のC-H結合のうち、酸性度をもつものは限定的で、一般的には、反応性が低く酸性度をもたないC(sp3)-H結合の含有量が最も多い。
今回開発した、飽和複素環に対するベンゾアゾールユニットの1工程導入法は、従来法では変換が困難な酸性度をもたないC(sp3)-H結合を官能基化できる新たな手法である。本手法がさらに進展すれば、現存医薬品などに対して、さらなる官能基化や構造複雑化が実現でき、分子構造変換を伴う機能増強や新機能の獲得が期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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