研究課題/領域番号 |
18K05120
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
西井 良典 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (40332259)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 多置換シクロプロパン / 四置換シクロプロパン / 五置換シクロプロパン / シクロプロパン開裂 / 環化 / 全合成 / ニランシン / 抗ウィルス活性 |
研究実績の概要 |
1)これまでは林ヨルゲンセン触媒を用いる不斉シクロプロパン化では四置換D-Aシクロプロパンの合成が限界で合ったが、別経路で五置換 D-A シクロプロパンの不斉全合成を達成した。 2)D-Aシクロプロパンの還元的開環を鍵反応とするニランシンの両胸像体の不斉合成を達成した。 3)合成したニランシンの不斉と抗ウィルス活性の相関を調べ、エナンチオマー間で活性の差を見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍におけるコロナ対策でほぼ2ヶ月研究できない状態があり、また、実験室での人の間隔を保つため交代制での実験など従来の半分の実験時間しか確保できなかったため、研究が著しく遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
1)五置換 D-A シクロプロパンの開裂を鍵とする分子内環化および分子間付加を開発する。 2)論文化に向けて中心不斉から軸不斉への変換の scope and limitation を明らかにする。 3)数種類の光学活性リグナン類の全合成と不斉構造とウィルス活性の相関を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍におけるコロナ対策で従来の実験の半分の実験しかできなったため、試薬や器具の購入も控えたため。 次年度使用額は消耗品費として使用する予定である。
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