研究成果の概要 |
本研究では、希土類元素およびチタンの誘起する新規骨格形成反応の開発と生物活性化合物の全合成を検討した。その結果、以下の成果を得ることができた。1. α-(メシルオキシメチル)シクロブタノンの環拡大反応に成功した。2. SmI2による連続環化反応と環拡大1,2-転位反応を駆使し、ゾアパトリン類のジアステレオマーを合成した。3. 環拡大1,2―転位、酸化的アリル転位の繰返しによるヒプノフィリンの形式合成を達成した。4. 低原子価Tiによる分子内シアノヒドリン―エポキシドカップリング反応を開発し、マルスペリン Aの全合成を達成した。
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