• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

有機ラジカルイオンの時間・空間分解吸収スペクトルによる高速検出法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K05176
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分34020:分析化学関連
研究機関九州大学

研究代表者

石松 亮一  九州大学, 工学研究院, 助教 (90512781)

研究分担者 水野 潤  早稲田大学, ナノ・ライフ創新研究機構, 上級研究員(研究院教授) (60386737)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードラジカルイオン / 分光電気化学 / 分子間ダイマー / 電気化学発光 / エキシマー / 速度論
研究成果の概要

通常の3電極式セルを用いた分光電気化学測定系を構築した。ピレンのラジカルアニオンの測定に用いたところ、ラジカルアニオンが分子間ダイマーを形成することを見出した。さらに、測定系を時間分解電気化学発光測定に応用したところ、ピレンやピレン誘導体で電気化学発光の初期にモノマー発光が観測されることを見出した。この結果とマーカスモデルに基づく速度論から、エキシマー電気化学発光のメカニズムを提案した。また、高効率に発光する近赤外電気化学発光のメカニズムについて明らかにした。

自由記述の分野

電気分析化学、物理化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ラジカルイオン種は様々な反応に関与し、それらを検出することや、その反応性を理解することは非常に重要である。本研究によって、分光電気化学的にラジカルイオン種の光吸収スペクトルを非常に迅速かつ簡便に測定可能な系を構築した。これを使い、ピレンのアニオンが分子間ダイマーを形成することを初めて見出した。さらに、開発した系の高い時間分解能を利用し、これまでほとんどわかっていなかった電気化学発光におけるラジカルの安定性が発光に及ぼす影響について、ピレンやその誘導体を用いて解析を行った。また、近赤外電気化学発光の効率を増加させることが可能な新たな原理を見出した。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi