研究課題
基盤研究(C)
本研究では,超強酸性物質,強塩基性物質,アミノ酸の新規電気化学分析法を開発した.超強酸性物質の検出にはアセトニトリル中でのビタミンK3のボルタンメトリーを,強塩基性物質とアミノ酸の検出には3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノンの電解還元に基づく酸測定法に中和逆滴定を組み合わせる方法を開発した.本研究により,酸・塩基性物質の電気化学検出法の分析対象を拡張することができた.
分析化学
本研究では,従前,電気化学検出が困難であった超強酸性物質,強塩基性物質,アミノ酸の新規分析法を開発できた.これらの分析法は,有機分子触媒や燃料電池材料の評価,水中のアルカリ度測定などの環境分析,発酵食品の製造過程における品質管理へ応用可能である.各分野の計測技術として寄与する本研究成果は,学術的かつ社会的に意義のあるものと考える.