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2020 年度 実績報告書

うつ病バイオマーカーであるエタノールアミンリン酸の酵素免疫測定法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K05188
研究機関崇城大学

研究代表者

齋田 哲也  崇城大学, 生物生命学部, 教授 (80419621)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードバイオマーカー / うつ病 / 酵素免疫測定法
研究実績の概要

本研究では、うつ病のバイオマーカーとして期待されているエタノールアミンリン酸(EAP)の特異的かつ簡便な酵素免疫測定法を開発することを目的としている。
作製したEAP抗体と酵素標識体を使用し、マイクロプレートを用いた酵素免疫測定法の開発を試み、生体内試料(血清、尿、唾液)中のEAP濃度0.12 ~ 7.1μMを再現性よく測定できる酵素免疫測定法の開発に成功した。EAPの血中濃度は、数μMで推移することから、十分に臨床応用可能な感度であった。また、抗EAP抗体の特異性を確認するために、類似物である2-aminoethanol, O-phospho-L-tyrosine, D-glucose-6-phosphate, sphingosine-1-phosphateに対する交差反応試験を実施した結果、これらの類似化合物とは全く交差反応性を示さずEAPに対して非常に特異的であることを確認した。
本ELISAの定量下限値は、0.12μMであり、EAPの血中濃度は2.0~3.0 μMで推移していることから、本ELISAは、うつ病のバイオマーカーとしてのEAP定量法として十分な測定感度であった。また、特異性試験においてもEAPに非常に特異的であった。したがって、本ELISAは、高感度で特異的であることから、うつ病のバイオマーカーとしてのEAP定量法として有用であることが示された。ここまでの結果を令和3年3月28日に開催された日本薬学会 第141年会(広島)にて口頭発表を行った。
現在、佐賀大学医学部附属病院および福岡大学薬学部と共同でうつ病患者の血液検体を採取し、その検体のEAP濃度を本酵素免疫測定法とHPLC法で分析し、相関性を確認することで本酵素免疫測定法が臨床応用可能であるかの検討を行っている。HPLCとの良好な相関性が得られた時点で、ジャーナルに投稿する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] うつ病バイオマーカーであるリン酸エタノールアミン(PEA)の酵素免疫測定法2021

    • 著者名/発表者名
      斉田哲也、祖川倫太郎、野中竜稀、巴山忠、冨田陵子、片岡裕登、門司晃、溝口義人、島ノ江千里、進正志
    • 学会等名
      日本薬学会第141年会

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公開日: 2021-12-27  

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