近年、安全で安心便利なエネルギー貯蔵技術の相変化潜熱蓄熱材が非常に注目されている。相変化蓄熱材が内包されたマイクロカプセルは、床暖房、寝具など、様々な産業分野において用いられている。しかし、既存の蓄熱カプセル作製する技術のほとんどは、パラフィン等の低分子相変化材料を内包するため、カプセル壁の破壊、芯物質の漏洩、さらに、パラフィンの引火の危険性等の問題がある。こうした問題を根本的に解決するために、本研究では、ゲルの三次元網目構造に結晶成分を導入することにより、芯物質漏洩の問題が存在しない高耐熱性を有する蓄熱結晶性ゲルマイクロ「カプセル」(粒子)の開発を行った。
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