二軸延伸過程を光学・偏光顕微鏡観察可能な装置を作製した。ポリウレタン球晶の二軸延伸過程を偏光顕微鏡によりその場観察したところ、延伸により球形を保持したまま等方的に大きくなり、その後、延伸前には存在しなかったマイクロメートル次元のフィブリル構造が形成されることが見出された。二軸延伸前後の小角散乱像と小角光散乱像の変化から、二軸延伸によりナノメートル次元のハードセグメントの配列の秩序性は向上するが、球晶構造の秩序性は低下することが示唆された。また、一軸熱延伸により硬質層と軟質層から成る層状構造が形成され、高強度化することがわかった。
|