2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を我が国が掲げる中、空気中の低濃度CO2を室温において直接回収する(Direct air capture, DAC)材料開発の重要性が増している。しかしながら、有機系アミン液体類とは対照的に、無機固体による低温回収は固相-気相反応のためにCO2吸収効率が低く、適切な材料は見出されていない。研究代表者は、このような背景のもと、アミン類と比べて安全で化学的に安定な無機固体のナトリウムフェライトNaFeO2が水蒸気存在下、空気中のCO2を室温で高速吸収できること及びその特性が結晶構造と関連することを見出した。
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