高分子には吸着点、反応点、活性点となる官能基を高密度に導入できるが、分子鎖が凝集し、多くの官能基が露出しにくい。本研究では高密度と全露出を共に実現が①官能基鎖の運動自由度、内部自由度の抑制、②固い骨格構造、③メソ構造規則性の三要素に還元されることに着目、界面活性剤ミセルと官能基を有するシランとの選択結合を活用して、骨格を成すシリカ前駆体と共縮合、様々なメソ構造性固体を調製し、吸着特性、触媒反応性を検討した。その結果、従来よりはるかに大きな吸着容量、触媒反応性が実現した。特に飲料水の浄化のためのヒ酸イオンの吸着、バイオ燃料合成のためのエステル交換反応では目覚ましい結果が得られた。
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