研究課題/領域番号 |
18K05296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分36020:エネルギー関連化学
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研究機関 | 大阪市立大学 (2019-2020) 京都大学 (2018) |
研究代表者 |
東 正信 大阪市立大学, 人工光合成研究センター, 特任准教授 (10711799)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 光触媒 / 水分解 / 可視光 / 硫化物 / 光電極 |
研究成果の概要 |
水分解が可能な硫化物光触媒をはじめ非酸化物光触媒の安定な光電極作製法の検討を行った。硫化カドミウムを透明導電性ガラス電極にケミカルバス法にて堆積させた後、窒素雰囲気下で焼成処理を行った。673 K焼成することで電極は緻密化し、光照射時における硫化物カドミウムの光溶解(自己酸化による失活)量が減少した。その結果、光溶解したカドミウムイオンと溶液中のフェロシアン化物イオンが反応してできたカドミウムシアノフェレート種が、硫化物カドミウム表面に高密度に多い、さらなる光溶解を抑制するとともに光電極性能が向上した。
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自由記述の分野 |
光触媒・光電気化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、その不安定さから水分解において硫化物は主に光カソードの研究が行われており、光アノードの研究例は少なく、あってもトリエタノールアミンといった強力な犠牲還元剤を必要としていた。今回の研究により、硫化カドミウム光アノードの安定化に成功しており、今後、様々な硫化物材料を光アノードとして利用できる可能性を示している。また、それにより水分解効率の向上が期待でき、エネルギー・環境問題の解決に繋がっていく。
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