クライオ電顕単粒子解析法を用いて50kDa以下の小さい蛋白質の構造決定を目標として、まず大腸菌大量発現系を構築しフェリチン24量体蛋白質ケージの内部空洞に標的蛋白質を閉じ込めることに成功した。また、適切な精製タグを用いることで標的蛋白質の導入されたケージのみを選択的に精製することに成功した。 一方で、内部空洞における標的蛋白質の導入数は内部空間を狭くすることで、ある程度制御できることが分かったが、標的蛋白質の位置と方向をそろえることはリンカーの種類や長さを変えても困難であり、標的蛋白質の高分解能構造の取得には至らなかった。
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