本研究は新しい癌の治療法の開発を行うものである。癌は多様性に富んでおり、従来のコンセプトとは異なった治療戦略の提唱が望まれている。本研究では癌の生命線ともいえるワールブルグ効果の解消に則った癌治療戦略を提唱する。特にアミノレブリン酸にその効果が得られることを見出した。アミノレブリン酸は癌の好気呼吸能を著しく抑え、ワールブルグ効果を解消し、細胞死に至らしめることを明らかとしている。以上のことから、ワールブルグ効果を解消する方法論の確立と制癌効果の確認・細胞死のメカニズムの解明に成功しており、本研究の目的は十分に達成されたと言える。
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