研究課題/領域番号 |
18K05346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
茂里 康 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90357187)
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研究分担者 |
上垣 浩一 近畿大学, 農学部, 教授 (00356544)
絹見 朋也 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (90293125)
稲垣 英利 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (90344126)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | モリアオガエル / 泡巣 / タンパク質 / ジスルフィド結合 / 酸化 / 還元 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、モリアオガエルが産卵時に形成する泡巣の特異的な性質・謎に注目した。そこで質量分析法・次世代シーケンサー等の解析手法を駆使したところ、泡巣中に少なくとも22種類の新規タンパク質が存在し、それらのアミノ酸・遺伝子配列の解読に成功した。相同性検索の結果、22種類のタンパク質は、「受精・抗ストレス・抗炎症関連」、「抗菌・抗ウイルス関連」、「保湿・潤滑・細胞保護・構造体維持関連」に類似・分類できる事が判明した。また還元剤を用いた実験から、泡巣の形成にはジスルフィド結合が重要な働きを担っている事を明らかにした。
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自由記述の分野 |
生化学、分析化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モリアオガエルは日本固有の両生類であり、岩手県八幡平市「大揚沼モリアオガエル及び繁殖地」に代表されるように、地域によっては国指定の天然記念物である。本研究課題で同定した22種類のタンパク質等から、保湿効果や美白作用効果を持つ生体材料が見つかれば、日本社会に対するインパクトは大きい。また化粧品以外でも、石油系ゼロの界面活性剤などサステナブルな素材が求められている。例えば、自然に優しいバイオサーファクタントは、工業用の洗浄剤、農業用の抗菌剤、バイオレメディエーション等への使用が期待できる。またペプチド・タンパク質系のバイオサーファクタントは遺伝子工学技術を用いれば、大量生産も夢では無い。
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