グアニン豊富な核酸上ではグアニン四重鎖 (G4) と呼ばれる特殊な高次構造の形成が確認されている。このG4はヒトゲノム上に70万箇所以上存在する事が示され、細胞内で重要な機能を担っている。しかし、いまだG4の細胞内での本質的な機能は解明されておらず、それを可能にするためのG4リガンドの開発が望まれている状況である。そこで本研究では、ケミカルツールとして細胞内でのG4の検出を可能にする蛍光G4リガンドの開発を目的とした。 その結果、合成した化合物が、実際にG4と結合し、蛍光で検出可能であることを実証した。さらに、細胞内で当該化合物はストレス顆粒のマーカーとしても利用可能であることを示した。
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