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2020 年度 研究成果報告書

癌転移の鍵酵素・CaMKPを分子標的とする低毒性癌転移阻害薬創製のための基礎研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05357
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
研究機関広島大学

研究代表者

石田 敦彦  広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (90212886)

研究分担者 根平 達夫  広島大学, 統合生命科学研究科(総), 准教授 (60321692)
平野 哲男  広島大学, 統合生命科学研究科(総), 助教 (50228805)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードホスファターゼ / 阻害剤 / 遊走 / 乳がん細胞 / 細胞毒性 / CaMキナーゼ / カルボニル化 / 細胞極性
研究成果の概要

申請者らが発見したCaMキナーゼホスファターゼ(CaMKP、別名 PPM1F/POPX2)は、最近の研究により、がん細胞の浸潤・遊走を制御する鍵酵素であることが明らかになってきた。本酵素の特異的阻害剤の探索研究の一環として、最近、ユニークな阻害様式を示す化合物群を同定した。これらの特異的阻害剤は細胞毒性も低いので、副作用の少ないがん転移阻害剤、あるいはその開発のためのリーディング化合物になることが期待できる。本研究計画では、これらの有用性を示すことにより、がん細胞の完全撲滅ではなく、がんの転移・浸潤を効果的に抑制して、がんと共存するという新しい概念に基づく“制がん剤”の可能性を提示する。

自由記述の分野

生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢化社会にあっては、がんの完全撲滅よりも、がんの病態を制御しつつ、「生活の質」を損なわずに有意義な人生を送るような治療戦略が重要である。その際に必要なのは、がん細胞を殺さないが、がんの転移・浸潤を効果的に抑制するような薬剤である。そのような制がん戦略のための基礎研究として、新たなCaMKP阻害剤として見いだしたgallic acid 及びその誘導体に関して、そのユニークな阻害機構を解明するとともに、これらが乳がん細胞の遊走に及ぼす効果、並びにこれらの細胞毒性について検証した。また、以前報告したCaMKP阻害剤についても、乳がん細胞の遊走阻害効果と細胞毒性に関する詳細な検討を行った。

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公開日: 2022-01-27  

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