研究成果の概要 |
生体は肺で大気(21%酸素濃度 = 160 mmHg 酸素分圧)を吸い、血中に酸素を取り込む。取り込まれた酸素は血流で全身の細胞に分配され、全身の細胞は酸素を使ってATPを作り生命現象を維持している。生体内の酸素濃度は動脈血で13%程度、静脈血で5%程度、組織中の酸素濃度では 3.6-12.8%と報告されている。 本研究では生理的酸素濃度下でのホルモン分泌能を調べるために、マウス脳下垂体と膵島組織およびその細胞株を種々の酸素濃度で培養したところ、10%酸素濃度下でPC1/3, PC2, CPEの発現が亢進し、成熟型ホルモンの細胞内貯蔵量と分泌が最大値となることを見出した。
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