研究成果の概要 |
本研究ではまずピロガロール基を有するエピガロカテキン4,5量体の合成と抗腫瘍活性の評価を行った。合成の鍵反応としては縮合反応であるが,亜鉛やトリメチルシリルトリフラートを用いたところ反応が進行した。抗腫瘍活性としては,ガン細胞増殖阻害活性を転移に関わるFABP5遺伝子の抑制効果が見られた。続いて,顕著なガン細胞増殖阻害活性を示すエピガロカテキン2量体の蛍光プローブ分子の創製を行った。この化合物の4"位にカルボン酸側鎖を導入してfluorescein amineを導入したが,収率に課題を残した。最後に,自己縮合反応を用いてエピカテキンがレートの2, 3量体の合成も達成した。
|