コナダニの脂肪酸由来代謝物の生合成に深く関与する新規なBaeyer-Villiger 酸化酵素(BVMO)の同定を目的とし、粗酵素の遠心分離、塩析、各種クロマトグラフィーによる精製を進めた。それに並行して本酵素の同定を目指したトランスクリプトーム解析により生合成遺伝子群の絞り込みを行った。コナダニのトランスクリプトーム塩基配列について、既知のBVMOと配列類似性を示すタンパク質を検索したところ、6種のタンパク質が特有のBVMOモチーフ配列と2カ所のRossmanモチーフ配列をもつことが明らかとなった。候補遺伝子の酵素機能を調べるため、コナダニからmRNAを抽出し、候補遺伝子をクローニングした。
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