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2020 年度 実施状況報告書

食材の調理状態を非破壊的かつ経時的に三次元分析し可視化するフードスキャナ

研究課題

研究課題/領域番号 18K05472
研究機関群馬大学

研究代表者

高橋 亮  群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (30375563)

研究分担者 平島 円  三重大学, 教育学部, 教授 (80390003)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード食品分析 / 屈折率
研究実績の概要

本研究の目的は、食品内部の成分や状態の分布を空間的かつ非破壊的に分析可能なフードスキャナー装置を開発することである。この目標を達成するために、
「1.多成分分析対応型フードスキャナの光源部の改良」、および「2.他成分分析対応型フードスキャナーの演算部の改良」ならびに「3.食品成分の屈折率を網羅的に分析するための装置の製作」を遂行することを目的とした。
「1.多成分分析対応型フードスキャナの光源部の改良」は、これまでに構築してきた試験用装置に可視光レーザーを導入し、さらに広帯域用の光学部品に換装して高速分析に対応した。既製品の調達ではなく独自に光源を開発したことで、フードスキャナー装置の開発により適した仕様とすることができ、結果として分析精度と分析の速さに貢献する光源を得ることができた。
「2.他成分分析対応型フードスキャナーの演算部の改良」では、演算用のソフトウェアを調達し、従来のプログラムでは対応できていなかった高解像度分析を
おこなうことができるようになった。具体的には、500×500ピクセルの分析を1秒以内に遂行できるようになった。
「3.食品成分の屈折率を網羅的に分析するための装置の製作」では、可視光全域にわたり食品成分の屈折率測定を可能にする装置を開発した。本年度は食品成分の屈折率の波長分散データの収集をおもに実施した。水分の測定に関して、麺類などの一部の食品については近赤外候ではなく可視光による分析が可能になる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルスがまん延した影響で、入校禁止措置などがとられ、充分な実施時間をとることができなかったため。

今後の研究の推進方策

当初予定していたとおりの研究計画に沿って研究を実施する。来年度研究実施課題として、「5.食品成分の屈折率のデータベース化」を予定している。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルスの拡散に伴う入構制限などにより、予定通り研究を進めることができなかった。前年度に予定していた計画を、次年度に合わせて実施することで研究を遂行する。

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公開日: 2021-12-27  

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