果実などに含まれる高分子ポリフェノールは生活習慣病の予防などで注目されています。我々の研究室では、高分子ポリフェノールが腸内細菌叢を改善するとともに、腸管バリア機能を向上させて炎症物質の流入を抑制していることを明らかにしてきました。本研究では、腸管バリア機能を向上させる物質を明らかにするため、高分子ポリフェノール及び腸内細菌によって分解された代謝物の影響を評価したところ、4量体から7量体の高分子ポリフェノール及びイソフェルラ酸などの代謝物が腸管バリア機能に関係するタイトジャンクション関連因子の遺伝子発現を増加させることが明になりました。
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