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2020 年度 研究成果報告書

ヒトの食品吸収効率評価法と食品摂取時の腸管免疫機能変化の唾液を用いた解析法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05503
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関信州大学

研究代表者

前島 大輔  信州大学, 医学部, 特任講師 (20715130)

研究分担者 河合 佳子  信州大学, 医学部, 特任教授 (10362112)
林 もゆる  信州大学, 医学部, 特任助教 (60548147)
大橋 俊夫  信州大学, 医学部, 特任教授 (80020832)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード水分摂取 / 養生訓 / podoplanin / IL-22 / 自然免疫 / enterochromaffin 細胞 / セロトニン
研究成果の概要

コロナの為、ヒトでの臨床研究を中止せざるを得なかった。代わりに、動物実験を行った。(1)ラットに水分摂取を行うと空腸の線維芽細胞からATPが分泌して、粘膜下組織の周囲に多量のpodoplaninが発現する事を見出した。(2)podoplaninで形成された高膠質浸透圧によって水分、アルブミン、アルブミンに結合したIL-22が腸リンパに多量流出することを確認した。(3)水分摂取によって、空腸のenterochromaffin 細胞からセロトニンが分泌され、ILC-3細胞のIL-22産生を制御している事を発見した。(4)予備実験で健康なヒトの唾液ではIL-22の測定が困難である事を確認した。

自由記述の分野

消化管生理学、消化器内科学、栄養科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

コロナの問題でヒトの臨床研究から動物実験に研究手法を変更した。江戸時代の養生訓で言われてきた「水分摂取」の健康法についてその科学的根拠を明確にするために本研究を実施した。水分を摂取したラットは空腸粘膜下組織に壁内の線維芽細胞からATPの分泌を促し、ポドプラニンを組織周囲に発現し、腸リンパへの水分吸収とそのリンパ液への自然免疫を担うIL-22輸送を誘導する事を発見した。併せて水分摂取は空腸壁のenterochromaffin細胞からセロトニン分泌亢進とセロトニンによるIL-22の遺伝子発現を増強する事を確認した。以上、水分摂取の健康維持の科学的根拠を明確にした点が本研究の社会的意義である。

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公開日: 2022-01-27  

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