フコイダンやモズクを事前に長期間摂取することで、消化管での吸収を意味する尿中フコイダンの濃度が高くなることが確認された。このことから食習慣が消化管内でのフコイダンの分解や吸収に影響を与える可能性が示唆された。しかし、糞便中のフコイダンの分子量変化を確認したところ、糞便中でのフコイダンの分子量変化がみられなかったことからフコイダンの分解は限定的であることが確認された。 先行研究によれば、同じ硫酸化多糖であるコンドロイチン硫酸は消化管内の硫化水素産生を亢進することが報告されているが、フコイダンやモズクを長期摂取したフコイダン分解が亢進していると考えられる群ではむしろ硫化水素が減少する傾向がみられた。
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