本研究では、細胞内のCa2+の伝導をライブイメージングで可視化しその特性を解析した。さらに、Ca2+のシグナルがどのように下流に伝わるかを調べるため、CalmodulinまたはCalmodulin dependent kinasにGFPを付加した融合タンパク質を発現する株を構築し、GFP抗体による免疫沈降を行い相互作用するタンパク質群を精製した。それらをLC-MS/MSの質量分 析にかける事で、ターゲット候補をそれぞれ20-60個同定した。それらの重複はほとんど見られず、それぞれのが異なるタンパク質をターゲットとすることで、シグナル伝達を使い分けていることが示された。
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