液胞膜でアルギニン/ヒスチジン交換輸送を行うYpq2と、プロトン濃度勾配依存的な塩基性アミノ酸取り込みに関与するVsb1を同定した。また、Ypq2の分裂酵母ホモログStm1が液胞膜を介したアミノ酸輸送に関与し、機能的にも保存されていることを報告した。さらにアミノ酸を液胞外へ排出するトランスポーターAvt4とAvt6の発現がGATA転写因子によって転写レベルで直接的に制御されることを明らかにした。GATA転写因子は窒素源の変化に対するアミノ酸代謝の適応応答で中心的な役割を担う。その直接的な標的であることから細胞内アミノ酸恒常性への寄与が液胞アミノ酸輸送の生理機能の一つであることが強く示唆された。
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