研究課題
基盤研究(C)
CoccomyxaのDYRK1変異株は野生株の2倍の速度で油脂を生産する。トランスクリプトーム解析の結果、DYRK1変異株では油脂合成に関与する複数の遺伝子の転写活性が野生株よりも速いタイミングで変動していることが明らかとなった。DYRK1変異株を分子育種の親株にするために、CRISPR/Cas9でDYRK1のみを破壊した株を作製した。また、硝酸塩要求性を導入し生物学的封じ込めが可能な株の作製にも成功した。
分子生物学
本研究成果はCoccomyxa属以外の微細藻類にも適用可能であり、微細藻が生産するバイオディーゼルの産業利用を促進することで化石燃料の使用量を減らしCO2排出削減に貢献することができる。また、本研究成果は油脂以外の機能性物質生産にも適用可能で、微細藻類を利用した有用物質生産の産業利用を促進することが期待できる。