研究課題
基盤研究(C)
本研究ではゴマリグナン(セサミン、セサモリン、セサミノールなど)の生合成経路の解明を目的に、未同定のセサミノール生合成遺伝子、およびリグナン総含量の制御に関わる遺伝子の同定を試みた。本研究の結果、新規セサミノール生合成遺伝子が存在するゲノム領域を絞り込んだ。リグナン総含量に関しては、制御に関わる可能性の高い転写因子遺伝子を見出すとともに、それとは異なる制御遺伝子が存在するゲノム領域も絞り込んだ。
遺伝育種科学
本研究では、種子中のゴマリグナン総含量の制御に関わる可能性の高い遺伝子を見出すとともに、その遺伝子とは異なるゴマリグナン含量制御遺伝子が存在するゲノム領域と、未同定の新規セサミノール生合成が存在するゲノム領域を絞り込んだ。今後、これら形質に関わる遺伝子の同定や機能解析を進めることで、ゴマリグナン生合成経路が解明されるとともに、ゴマリグナンを豊富に含む、または特定のゴマリグナンのみが種子中に高蓄積する、付加価値の高いゴマ品種の育種も可能となると期待される。