研究目的に応じて一塩基多型などを含むターゲット領域を任意に選択して回収する、オープンソースのターゲット濃縮技術を開発した。イネ品種間に存在する一塩基多型(SNP)をモデルにターゲット濃縮を行い、得られたDNA配列を解析したところ、遺伝子型を決定するSNP領域の前後各50 bpをターゲットとすることで実用的な感度で遺伝子型が決定できることを示した。また、ミヤコグサの組換え自殖系統を用い、ランダムに抽出した22,327のSNP座位をターゲットにSNP濃縮を行った結果、8サンプルを予め混合してシーケンシングした場合でも大部分のSNP座の遺伝子型を正確に決定可能であり、本法の有用性を実証した。
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