研究課題/領域番号 |
18K05593
|
研究機関 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター |
研究代表者 |
佐々木 和浩 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生物資源・利用領域, 任期付研究員 (70513688)
|
研究分担者 |
郭 威 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (70745455)
板谷 恭兵 富山県農林水産総合技術センター, 富山県農林水産総合技術センター農業研究所, 研究員 (90730763) [辞退]
吉野 真弘 富山県農林水産総合技術センター, 富山県農林水産総合技術センター農業研究所, 主任研究員 (10871353)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | ハイスループットフェノタイピング |
研究実績の概要 |
富山県農林水産総合技術センター内水田圃場において、「てんたかく81」を2020年5月18日に移植した後、波板で1区4×3mの除草剤処理区を設置した。フェントラザミド・ベンゾビシクロン・ベンゾフェナップ水和剤(A)、ピリミスルファン・フェノキサスルホン粒剤(B)、ピラクロニル・プロピリスルフロン・ブロモブチド粒剤(C)を移植日または、移植後10日目に散布した。対照区として、ピリブチカルブ・ブロモブチド・ベンゾフェナップ水和剤およびシメトリン・モリネート・MCPB粒剤を3日後および20日後に散布した。薬害は、精玄米重と薬害程度から判定した。空撮画像の取得は、ドローンを高度18mと36mで自動飛行させ、三次元再構築による圃場マッピング化して行った。生育評価に関する指数として、RGBデータから植被率および草丈、マルチスペクトルデータからNDVIおよびNDREを利用した。 移植から15日後に薬害の発生が確認され、植被率では処理間で有意な差が認められた。しかし、植被率と薬害の判定に関わる精玄米重との間に相関関係(相関係数-0.08)が認められなかった。移植50日後の茎数に有意差がないことから、生育初期では除草剤による生育抑制が生じたが、その後薬害からの回復または収量の補償作用が影響したと推察された。精玄米重と相関関係が見られたのは、出穂直前の移植後から75日後の18mの高さから取得したNDVI値であった(0.77**)。この生育ステージのNDVI値を使うことで、薬害を推定できる可能性がある。
|