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2020 年度 研究成果報告書

冠水耐性遺伝子と浮稲性遺伝子を併せ持つ野生イネ種の洪水に対する応答

研究課題

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研究課題/領域番号 18K05595
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39020:作物生産科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

東 哲司  神戸大学, 農学研究科, 教授 (30231913)

研究分担者 笹山 大輔  神戸大学, 農学研究科, 助教 (20554249)
平野 達也  名城大学, 農学部, 教授 (30319313)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード洪水適応 / 野生イネ
研究成果の概要

Oryza属植物の中でAゲノムを持つ野生イネ種であるOryza rufipogon,O. longistaminata,O. meridionarisの系統の多くは,冠水耐性遺伝子SUB1Aと浮稲性遺伝子SNORKEL1/2 (SK1/2) を併せ持つことを明らかにした。 これらの野生種が持つSUB1Aのアミノ酸配列は,O. sativa の配列との相同性は78%以上であり,SK1/2のアミノ酸相同性は77%以上であった。これらの系統を用いて,洪水に対する反応を調査したところ,多くの系統は浮稲性を示したが,冠水耐性を示す系統はほとんどなく,O. rufipogonの1系統のみが両性質を示した。

自由記述の分野

作物生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

洪水環境に適応することのできる栽培イネ (Oryza sativa) として,短期の冠水条件で数週間の生存が可能な冠水耐性イネと長期の水位上昇条件で水没することなく生育を続ける浮稲という二つの品種群が知られている。しかしこれら二つの性質を併せ持つ品種は知られていない。本研究で,栽培イネと同じAAゲノムを持つ様々なイネ野生種の系統を用いて洪水適応を調べた結果,栽培イネの祖先野生種とされるOryza rufipogonの中に,両形質を示すことのできる系統を見いだした。この系統の適応のメカニズムをさらに研究することで,様々な洪水環境に適応することのできるイネ栽培品種の育成が可能になると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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